SPUNK

活動期間がたった26ヶ月しかなかったピストルズ。
その活動期間に公式リリースされたアルバムはたった1枚。
バンド解散後には手を変え品を変えいまだにリリースされている訳ですが…

簡単にネットで検索してみるだけで100枚近いブートレッグがあります。
早い話が今回の『SPUNK』はその中の1枚。

なんですけどね、この『SPUNK』結構いわく付きのものでして、オリジナルアルバムの『NEVER MIND THE BOLLOKS』の発売の直前に出回ったモノで、『NEVER MIND THE BOLLOKS』と12曲中10曲が重なってるという内容(別テイクですが)。

通称デイブ・グットマンデモと呼ばれる『SPUNK』ですが、その出所はピストルズのマネージャーのマル・コムマクラーレンとピストルズのライブやデモのエンジニアだったデイブ・グットマンが戦略的にリリースしたものだと言われます。
その他にも、マルコムがピストルズを売り込むためにいくつかのレーベルにこのデモ・テープを持ち込んでいたらしいのでそこから流出したって話もあります。
真相は誰にもわからないけどね。

この『SPUNK』に入ってない2曲は、
『HOLIDAYS IN THE SUN』
『BODIES』の2曲。
それからわかるように、シドが参加する前のピストルズです。

そして1989年
『SPUNK』の12曲に3曲をプラスしてセミオフィシャルとして発売されたのが『NO FUTURE U.K』(俺達に明日はない)。
そんな感じでセミオフィシャルとして発売されるのがピストルズの特徴でして、
そのプラスされた3曲は、
『PROBLEMS』
『NO FEELINGS』
『PRETTY VACANT』の3曲。

この3曲は『クリス・スペディング』がデモ・テープ作りに協力したといわれるものです。
実際ピストルズは演奏せずに『クリス・スペディング』が演奏してたってウワサもあります。
確かにこの3曲は当時の『クリス・スペディング』のヒット曲『MOTER BIKIN』に通じるソリッドなロックン・ロールスタイルで『クリス・スペディング』の臭いがプンプンします。

さらにこの15曲にいろいろあまりモノをくっつけて1996年に発売された2CDBOX!!!
それが『SPUNK BOX』!!!
1枚目は『NEVER MIND THE BOLLOCKS』
2枚目が『SPUNK』

1996年といえばピストルズ再結成&ワールド・ツアーの年。
話題があるうちに稼いじゃおうって魂胆が丸見えですがそれがパンクなのかしら?

ピストルズのCDは他にも『サム・プロダクト』なんてのもあって、TVやラジオに出演したときの音源やインタビューなんかで構成されていて、1回聞いたら英語のわかんないオレなんかは二度と聞かないようなものまであります。
ジャケットが違うだけで中身は曲の順番が違うだけってのもあるし…

それでもピストルズ名義の新しいCDが出る度にわかっていても買ってしまうのがパンクスなんだろね。

CDジャケットは勝手にしやがれと同じモノなので今回の画像は『GOD SAVE THE QUEEN』のシングルのジャケットを使ってます。


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