サーカス団パノラマ島へ帰る

4枚目のアルバム『サーカス団パノラマ島へ帰る』


1番の名作ってよく言われてるアルバム。

1 サーカスの来た日
2 ビッキー・ホリデーの唄
3 詩人オウムの世界
4 労働者M
5 アメリカン・ショートヘアーの少年
6 23の瞳
7 電波Boobie
8 パノラマ島へ帰る
9 航海の日
10 また会えたらいいね
11 お別れの日
12 元祖 高木ブー伝説

1曲目の『サーカスの来た日』
インストゥルメンタルなんではしょります。

2曲目の『ビッキー・ホリデーの唄』
このアルバムのテーマは『世界を憎む』とあいかわらず『ここではないどこかに逃げたい』なんですが、この曲は『世界を憎む』です。
『神よ この火消してみろ』と『仕方ないさ』が辛い。

3曲目の『詩人オウムの世界』
これも『世界を憎む』ですね。
途中の台詞がすげーんだけど、ピエロが裏切りモノ。
人間は信用できない。

4曲目の『労働者M』
本当の真理とはこのことだと思う。
『ダイヤモンドはただの石』
『一万円札はただの紙』
『アンモナイトはただの貝』

5曲目の『アメリカン・ショートヘアーの少年』
『ここではないどこか』も結局どこにもなくて、死以外に逃げる方法はなくて、それでも…

6曲目の『23の瞳』
これも『世界を憎む』がテーマ。
でも、1番悪いのは自分だったり…
ただのワガママなのか?

7曲目の『電波Boobie』
世界を憎むピエロの詩。
Boobieなだけにポップな曲調に、毒電波。
大槻さんって早い頃から電波って言葉を使ってたね。
今は普通に使うけど、当時はなんだかわなんなかったんじゃない?

8曲目の『パノラマ島へ帰る』
(-公-; )ウーン
大好きなんですけどね、かなり大槻さん病んでましたね…
本気で『ここではないどこか』に逃げたかったんだろな…

9曲目『航海の日』
インストゥルメンタル。

10曲目の『また会えたらいいね』
これは多分『サンフランシスコ』と『星の夜のボート』の続き。
『また会えたらいいね』ってすごいいい言葉だと思う。

11曲目の『お別れの日』
これもインストゥルメンタル。

12曲目の『元祖 高木ブー伝説』
筋少の代名詞と言える曲。
高木ブーを何も出来ない男の形容詞として使う自己嫌悪の歌詞。
バカなのかアヴァンギャルトなのか実はよくわからん。


パノラマ島とは『江戸川乱歩』の小説『パノラマ島奇談』に出てくる人工の島です。
この頃大槻さんはタレントの仕事もしていて、ホントの自分とのギャップに苦しんでたらしく、それで『ここではないどこか』に逃げたかったらしい。
その逃げた先には人口の島である『パノラマ島』があるはずなんですが、『パノラマ島奇談』では主人公も一緒に『パノラマ島』は爆発して沈んでしまいます。
それを知っていながらも『パノラマ島』って名前を付けたってとこが、逃げるところなんかどこにもないけど、いかんともしがたい辛さを表していると思います。


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